先日から病院の先生に怒られ・・・もとい・・・強く勧められまして・・・、毎日(できるだけ毎日)1時間ほど歩いております高血糖な藤沢です。
そんな訳で歩いておりますと、川部でガサゴソと音がします。ふと見ると2mほど先に大きなネズミが・・・。ヌートリアです(戦前に産業用・軍需用に輸入飼育されたものが放されて野生化。カワウソのような位置を占める大型ネズミです)。
(シッポなしで30cm以上はあるでしょうか・・。ビーバーのような愛嬌がある顔だちです。)
まだ子供なのか少し小ぶりで、ヒトの恐さも良く分かっていないようで、がむしゃらに草の若葉を食べています。美味しんでしょうか?一生懸命です。かわいいですな。
ずーっと見てましたがやっぱり食べてるだけ。しまいには見飽きますね・・・。
よく見ますと周りにも何頭もいます。
風は少し春めいてきてますね。三寒四温、これからめまぐるしく気候が変わりますが、体調管理は万全にして下さい。
梅も満開。春はすぐそこですね。
●今回は、この時期お困りの『結露』のお話です。
押入や玄関だけじゃなく、居間や勉強部屋の壁やら床が、ベっちょりぐちょぐちょカビだらけ。くっさー。ってなっていませんか?
そう、自然現象ですし、空気中の水分が液体に変化したものだから、基本安全なものです。
だから大丈夫。我慢しましょう・・・とはいきません。
何とかしたいですよね。
対策は、けっこう大がかりなものから、とりあえずなものまで3つ、ご紹介します。
まず、ソモソモ室内の温かい空気が、外部からの冷たい空気や物に触れることからおきる・・・というのはご存知ですよね。(ちょっと上から目線です(笑))
あったかい空気は水蒸気をたくさん持つことができます。あったかいところでは、体積が広くなってそこを水分子が活発に動き回っていると言いますか、そんな感じなわけですよ。うん。
つまり、出来るだけ部屋を温かくしない。風通しを良くして水蒸気を効率よく逃がす。というのが良いんですけど、昔の古民家はそういう造りですが、今はそうもいきません。
では、まず、簡単な対処療法。
◆対策①:
暖かい空気が冷たい壁(コンクリ直張りの壁紙など)や金属の戸や窓にふれますと急激に冷やされます。
その振れているところに薄い冷たい空気の層が出来上がります。それがどんどん周りの空気中の水蒸気を集めて水滴にしてしまいます。
じゃあ、このつめたい空気の層が無くなればいいんじゃない?ってことで、この壁などに扇風機やファンヒーターで風を吹き付けます。
乾燥させるというのではなく、空気層ができないようにするわけです。
何かに似てません?
そう、車の窓ガラスが曇った時に窓の下から風が出ますね。あれなんですねー。
単純ですが効果てきめんです。
でも冬場に扇風機ってどうなの?
貧乏くさいわっていうお金持ちな方には次の対策2です。
◆対策②;
壁や天井は断熱材入っていますか?
コタツのように布団(断熱材)で覆ってしまえば、中の熱はにげません。
グラスウールなどや、発砲スチロール、発砲ウレタンなど樹脂系のものなどいろいろあります。
簡単にホームセンターで発泡スチロールの板を買って壁に貼ってもいいですし、魚屋さんの発泡スチロールのトロ箱を重ねておいても効果は大きいです。くさいですけど・・・。
まあ、現在のお家には、たいがい断熱材は入っています。
ですが、壁の内部で結露して濡れていますと熱が伝わりやすくなってたりします。そこが注意です。
◇でも、窓がガラス窓一枚だと意味がありません。
コタツでもどこか一部でも布団がめくれて開いていますと意味がないですよね。家もおんなじです。
※窓を2重窓に!(もしくは分厚いカーテンを!!)
部屋内にもう一つ窓サッシをつけちゃいます。いま各メーカさんがエコだとかなんだと言われているあれです。
ようは、窓と窓のあいだに動かない空気の層をつくる。
つまりダウンジャケットのように空気で断熱してしまえ!というわけです。
窓ガラスってモトモト石の結晶ですから熱をよく伝えます。一枚だけだと無いのも同じ。風が入らない分だけあったかいってだけ、みたいなものですから。
この動かない空気の層をつくるのは非常に効果があります。
(で、二重の窓さらに下にはオイルヒーターでもあれば、外に熱は逃がしゃーしません。)
昔のお宅や旅館に、窓ガラスのある縁側的な空間にソファがあって、部屋側にもう一枚障子で仕切っている・・・というのがあったりしません?
あれは冬場この効果を期待したものなんです。
当時は外のサッシも鉄製や木製だったので、隙間風や鉄部が室内の熱を逃がしたりで、寒かったですから。
◆対策3;
ここまでやってもどうなんだ?良くならんじゃないか?
と言われる金に糸目をつけない貴方には『換気扇』。えっ、意外に安めなと思われますでしょう?
確かに換気扇で強制的に水蒸気を外に出すのは有効な基本的手段なんです。
でも、あったかい空気も出て行ってしまうー。寒いじゃん。ってことです。
じゃあどうしよう?対策3『熱交換型換気扇』!!
「でも、お高いんでしょう?」とお思いの奥さま。高いです。正直ちょっと高いです。
(ですが最近は下の写真のような家庭用のお求めやすいものも出ておりますが、施工費を計算に入れますと、まだ若干高価ですかね・・・。)
これは、室内の古い空気は外に出しますが、空気が持っている熱は別の空気に移してしまおうと言う都合のいいものでして、70%以上の効率で熱を移すことで室温を保ち新鮮な空気を室内に、というものです。
どうしてもというセレブリティ(?)な奥さまにおススメいたします・・・。
■結露というものは、これをすれば万全というものではありません。
なにせ自然現象ですし。
そもそもが、寒暖差の大きい北側に部屋をもってきて、さらに炊事をしたりする。
料理しなくても炊事などのあったかくて軽い水蒸気が流れ込んでくる。
更に空気は密閉されてはいるが、断熱は不十分。
その上風当たり強い部屋のかたち、凸っと出っ張って三方と屋根から冷やされる・・・などなど、
初めから蒸留装置にでもしたかったのかという、お家の構造もありますから、皆さんくれぐれも新築、増築、転居の際はお気を付け下さいませ。
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