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投稿日付

2015.01.09.(金)

タグ日常

びっくり!なにこれ?

正月激太りのレスクの藤沢です。

さて、今年のお正月というより、この年末、岡山の城下(しろした)周辺のごく一部の人の間で、大きく話題(?)になったのが、この写真の建物です。

どうやら城好き、櫓(やぐら)好き、建物好きといった愛好家のなかでは、長年残念がられていた建物ではあったとのこと。

正式には『西の丸西手櫓(にしてやぐら)』(国重要文化財 木造・復元では無い)という建物です。

多くのまちでお城の復元をしたい! わが町にも天守閣を! せめて櫓を!! などという昨今。

わが岡山は太っ腹です。せっかくある櫓を隠してしまう・・・。えらいですね。粋とは隠してちょっと裾から見えるくらいがちょうど良い・・・というワケでもないのでしょうが、まん前にビルを建ててしまっていたんですね。

それが、くだんの駅前の開発の余波をくらって、駐車場不足だということでビル壊して駐車場にしよー!とまあ、なったそうで、それで再び顔を出したんだとか・・・。数奇なたてものです。

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この前の道は、かつての岡山城の内堀。この櫓がある旧学校の敷地は西の丸。隠居した池田家のお殿様のお住いだったところだそうです。

池田時代は30数万石。国持ちの大名の中くらい(全国300諸侯全体のなかでは大身代)。

でも築城した宇喜多時代は57万石以上!。

全国でも指折りの大大名。豊臣政権の大事な一員の五大老。従三位中納言ですし、町の橋の欄干にギボシ(擬宝珠:葱の頭のようなもの)をつけちゃってもいいよと朝廷から許されていた身分なんで、岡山の城って、かつてはかなり広大華麗だったようです。

その何十とあった櫓のうち2つしか残っていません。その一つがコレなんです。

昨年は400年来の小堀遠州作庭の日本庭園『東湖園』(岡山市中区門田屋敷)が惜しまれつつ、その歴史を閉じ、無くなってしまいましたが、同じまちにある同時代の建築が、このように再び日の目を見たというのも、またなにか因縁めいて、経済活動と言うのは不思議なものです。

もし良ければ、見に来てみて下さい。

場所は『城下(しろした)』;路面電車の駅下車徒歩1分 岡山シンフォニービル東向いです。

写真左隣りの古風な建物は『禁酒会館』と言います。かつて、飲酒による中毒者に施療する為に建てられたものです。

こちらの一階の喫茶店も岡山指折りのおいしいカフェなので、ついでにどうぞ。

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