お久しぶりです。レスクの藤沢です。
先日、とある大手レンタルビデオ屋さんに行きましたところ、店内放送で新旧の作品を紹介してたんです。
その中で、『ジェイコブズ・ラダー』となにやら言ってる(?!)。ああ懐かしいなーということで『どこにあるの?』と店員さんに聞くと、なぜか準新作の棚に置いてある(笑)。
この作品、当時は通好みとしてけっこう話題になりました。まだ、通などの足元にも及ばない10代半ばの私としては、けっこうショックな内容でした。
何より型どおりの戦争ものでも、ありきたりなサスペンスでもなく、『おいおい、冗談ではよく考え付くオチだけど、まじでメジャー映画で作るかい!』とまあ、私でさえツっ込んだものでした。
話は ティム・ロビンス扮するベトナム戦争帰りの男が、ある時から命を狙われ始める。最初は気のせいかな?と思っていたら、同じ小隊だった戦友にも同様な事が起きている事を知り、しかも目の前で車が炎上して死んでしまう…。さらに調べるうちに軍の妨害らしきことや、不可思議な戦場の記憶を思い出したり… とまあ、じっくり最後まで見て下さい。
名優ティム・ロビンスの『ショーシャンクの空に』『ミスティックリバー』と並ぶ名作です。
で、「ジィコブのラダーって何?」って思いません?私は当時勝手に主人公ジェイコブさんの悪夢って意味かな?なんて思ってました(恥)。
ジェイコブとは旧約聖書 創世記のヤコブの事だそうで、イスラエルの民の祖先で伝説的な人。この人が居眠りしてると空から光が射してきて、天使が降りてきたとか来なかったとか…。その光の階段がヤコブの階段、(または梯子)『ジェイコブズ・ラダー』というそうです。
(アニメ『トムとジェリー』で、トムさんがいつものようにペッチャンコになったら白いエレベーターが降りてくるあれですね。そうそう、この映画ではマコーレー・カルキンが天使のように階段に居ます。あの頃は神々しささえありますが、今はただただ残念です…。)
そんな訳で西洋文明では、住宅の『階段』でさえ、神に近付く聖なる道具立てとしての意味があるようです。だから、割に丁寧にデザインされています。そういえばシンデレラにしても、もし日本を舞台にしていたら例えお城でも機能として昇降するだけの階段でしかありませんから、やっぱり格好が悪いですよね。
フランス シャンボール城の2重螺旋階段 キレイですよねー
世界一有名な階段と言っていいのではないでしょうか?
2重螺旋、昇りと降りの人が出会わない・・・東北のさざえ堂のような構造ですね。
もし、家を創られるんでしたら、階段室の演出にもこだわってみて下さい。
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