お久しぶりのレスクの藤沢です。
勝手に休んで、すいませんでした・・・。
『後(のち)の月という時分が来ると、どうも思わずには居られない。
・・・最近なんだか とにかくワケもなく腹が減る…。』
伊藤左千夫『野菊の墓』のデダシです(?)。
コピペなんですけど、すこし私の食欲が影響したものになってます・・・。
この、後の月って旧暦の9月の満月、このあいだの(新暦の)10月9日の月だそうです。
(あの赤い皆既月食の次の日だったんですねー。 知らんかったです。まー、うん。キレイでした・・・。)
つまり、あれですね、
夏の盛りが過ぎて仲秋の華やかな名月ではなく、少し冷え込みのある、寂しさを湛えた満月といったところでしょうかね。
そういう時におっさんが、フと昔を思い出す。
ああ、僕の初恋の人は野菊のような儚い人だった…、という感じの物語です。(私が言うと気持ち悪いですかね)
ぜひとも秋の夜長に、読んでみて下さい。比較的短編ですし、読みやすい。
いいですよー野菊と竜胆の切なく淡い思い。まずはハンカチのご用意を…。
といいますのも、20年ほど昔、私が学生だったころ、少し悪ふざけのある深夜のTV番組で、この作品のコマーシャルフィルム的映像がありました。
不覚にも その本気の悪ふざけに、涙した思い出があります。
それ以来この物語が好きなんです。
この季節が過ぎるといよいよ冬。
この時期を菊痩蟹肥というそうです。
菊が枯れてくると、カニがうまくなる季節。今年も食うぞっと。
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