レスク株式会社の炎のデブっちょ(?)藤沢です。
今回は本の話です(え?またお前?って、先週書けなかった人の代打で書いております。お付き合い下さいませ)。
先日、1冊本を読み終わりました。『永遠のゼロ』や『海賊とよばれた男』で著名な百田 尚樹さんの『影法師』です。
(『ゼロ』映画良かったですよね。泣きました~ \^・^/ 『海賊』映画化も期待ですね~)
コレ時代小説です。
先述の2作がよかったので手に取ったわけですが、なかなかの良作です。いっきに読みました。
少し涙ぐませるいい作品、私たちの暮らす岡山市は大半が古来からの干拓地ですよね。この作品の主人公の夢もまた、大規模な干拓なんです。(北陸の架空の小さな藩ですけど)
日本全国の農村が収穫の低さと年貢から困窮していた江戸時代。一揆を起こせば首謀者は一族みな幼児まで死罪、そして、場合によっては、その鎮圧した側にも責任がおよび、切腹という過酷な沙汰が下りました。そんな悲劇をなくしたいと主人公は人生をかけます。
ひと口に干拓と言っても、いろいろな方法があるようです。ちなみに埋め立ては土を持ってきて、海などを陸にしますが、干拓は水の中に堤で仕切って、中の水をくみ出して土地にします(さらに塩分を長時間かけて抜きます)。干潟のような湿地帯が理想的なわけですね。
岡山の場合、大規模なものは江戸期の池田家が、津田永忠などに命じて行ったものですが、各時代の為政者(例えば宇喜多や細川、東大寺など・・・よくは知りませんけど、たぶんしてたはず。)が行ってきた、そういう土地柄ですよね。だから、この作品に身近な感じも受けますし、あの干拓地もそんなドラマがあったのだろうかと考えてしまいます…。(ついでに言いますと私の先祖も干拓入植民だったそうです。だから特に、この作品を身近に感じてしまいますね。)
先にも言いましたが、この作品は江戸期のものです。貧しくとも平和な時代、生まれた家の身分にしばられた主人公が、小さな藩のなかで友情と夢に生きる姿、そしてその夢である干拓をなさんと奮闘し、その陰には…。ネタばれしてはいけませんので、ここまでとしますが読んで下さい。いい作品です。やっぱ青春はいいですなー。(個人的には『永遠のゼロ』や『海賊とよばれた男』のほうが好きではありますが…、)おすすめです。
藤田新田付近から児島半島 金甲山を望む
ついでに言えば、左下のは僕の影法師です(笑)
ちなみに岡山藩って30万石ちょっとを幕末には50万石近くにまでしています。地方ながら大したもんですよね。
(オランダ商館の人の17世紀末の江戸参府行程図(E,ケンペル『日本誌』)には、写真の辺りは海で船で通過したことが載っとります。)
その干拓地の一部には岡山藩の祖、名君主・池田光政公を敬って 東から君津(君主の『君』)政津 光津の名がついてたりします。
では、また。
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