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えー、夏まっツぁかり! 暑いですな・・・

日差しがこれでもかとおっさんの弱い地肌を焦がしております。

このままいくと、寂しいことになりはしないかと頭頂部の心配をしているデブの藤沢です。

(アイキャッチの写真は岡山県の県北 新庄村の田波キャンプ場

最近、人気があるそうです。私が子供のころよく行きました。

当時、トイレは仮設汲み取り式で床が半壊、水は川の水と言う当時でも かなりロック(?)で大胆なキャンプ場でした・・・。正直おもしろかったです。

今や現代的な、いやある意味 未来的な綺麗な姿になっております(?)。よかったら皆さんも大事に使ってみてあげて下さい。1泊1テント¥1500と かなり(比較的)良心的(笑)。

近くには大きな不動滝が男滝女滝と二つあり、水とたわむれた後は、ふもとに江戸時代のような街並み『新庄宿』があります。

今年の過ぎゆく夏の思い出にいかがでしょう?)

さて、話を戻しまして、今回のブログは書き始めたのが五月の初め・・・。梅雨の前でした。

(いろいろありまして、書けませんでした・・・。ちょっと恐ろしいくらいに筆が遅いです。すいません。)

てなわけで、ちょうど季節がらいいわ と塗装の話にしたんです。

 

 

 


 

■で・・・

梅雨までに…という事で塗り替えをしたというかたは多いのではないのでしょうか?ということは この話は遅い!季節を取り逃している!…その通りです。

でも、知っといて損は無い一見無用な(?)知識に季節なんぞは全く関係ありません(?)

少し開きなおって行きましょう。人生前向きです。

そう、知る人のみは知っている、知らない人はやっぱり知らない・・・弊社レスクの得意技はなんといっても塗装なんです・・・。私は よーは知らんのですが・・・、なもんで今回も私の勉強がてらの内容です。

話が間違っていたり、誤字脱字はご容赦ください。

 

(ともかく、塗装の話なんですけど、やっぱり長くなりそうなんで、また2つに分けます。

前半が一般的な塗装材料の話。後半が外壁塗装の話に分けますね。)

 


◆さて、まずは、いろんなペンキ類あれこれ

ペンキ・塗料といってもいろいろありますから、簡単に塗料を以下大きく分けてみます。

自分でなんか塗ってみたいなというかたは参考にしてみて下さい。

 

油性ペイントOP:オイルペイント

OP

近年はあまり使われていません。よく建築図面などにOPと書かれていても、次のSOPの事が多いです。

昔ながらのペンキ屋さんのペンキがコレですね。

欧米の家や船に塗るあれなんです。

トムソーヤが塀に塗り、ベストキッドがパット・モリタから空手の練習の名目で無給で働かされ(?)、スプーンおばさんの旦那さんが小遣い稼ぎで(??)塗っているのがコレです…。

赤毛のアンで・・・もうイイ?あ、そうですね…。

tomuso-ya besutokiddo

閑話休題。

モノとしては色粉(顔料;土・岩石・金属などから作ったもの)を植物性の精製油(ボイル油)を使って溶いたものです。

ボイル油はリンネル等の布をつくる亜麻という植物の種からとった油『アマニ油(リンシードオイル)』などの植物油を調合し、乾燥しやすくする薬を混ぜたものですから、基本的には油絵具と同じものですね。

絵描きさんも塗装屋さんもどちらも英語で『ぺインター』というのも、もともと昔は区別してなかったということなのかもしれませんね。

絵の具の乾きは、乾燥促進剤を入れないと数日かかります。厚塗りの絵が完全に奥までとなると半年かかるとも言います。このペンキも寒い日は速くて1日はかかるというほど遅いので、『ペンキ塗りたて』事故が多発しましたから改良がくわえられました。

それが次のSOPです。

 

ところで、『アマニ油』は最近健康にいいとか、卵アレルギーのかたの代用食品になるとかでけっこう注目されているそうです。

ちなみに名作映画『スタンド・バイ・ミー』の中でビロウなエピソードとしてヒマシ油(蓖麻子油)が出てきますが…、『アマニ油』とワタクシ混同してました。

『ヒマシ油』は強力な下剤効果があるとか…。うけつけない方は吐いてしまうといいます。

間違っても口にしますと映画のようになってしまいますからお気をつけ下さい(笑)。

stand stndby     himasi

 

 

■合成樹脂調合ペイント;SOP; Synthetic(シンセティック;人工的な、合成の) oil paint

合成樹脂塗料

現在、販売されている一般的なペンキというのは、種類的にいえばコレのようですけど、写真のようなものはあまり見たことがないですよね。

人に聞くと、最近はやっぱり頻度は低いようですが、ものとしては、ウレタンなどより安いので、気楽に使えて便利だといいます。

OPより速く乾燥させるために純粋なボイル油ではなく、調合された油でつくったモノです。

例えば、手スリや非常口などの鉄の扉のような金属部分に塗ってあったりします。

この間、私の旧知の人が設計したお家の壁は、クロス張りより安くしたいからとコレを使ってました。ですので、けっこう多用途に使え、きれいに仕上がるよいものです。

ただ、あまり強い塗料ではないので室内が良いかと思います。屋外だと長くて5年程度と考えて下さい。

 そういえば、室内の石膏ボードの上に寒冷紗を貼ってから塗ると、漆喰っぽくなるということで使うかたもいましたね。

 

■ラッカー;

塗装面が比較的強く、光沢も出やすいうえ、金属色でも偏りになりにくい。そういったスプレー式のものを一般的にラッカーといいますが、手塗りの模型用『ラッカー系塗料』というものもあります。こちらの方が厳密には『ラッカー』としてはただしいんだそうです。

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もともとは、カイガラムシの一種で、つぶすと赤い体液を出すという虫がいまして(写真左・・・)、これをたくさん集めて潰して精製して(写真右・・・、気持ち悪・・・)塗料にしたんだそうです。その虫をラッカ・カイガラムシと言いまして、そこから塗料の名前としてラッカーとなったそうです。

ちなみに漆もラッカーの一つと区分されるんですけど、今や『ラッカー』はスプレー型塗料を単純にさすようになってしまった感じはありますよね。

ラッカー

 スプレー式ラッカーは揮発性がつよい溶剤なので、換気しないといけません。ちなみに水溶性のものも最近は有るようです。

ともかく手軽につかえるというスプレー式ですが、落書きはもちろんダメです。さらに高尚ではあっても、無許可のストリートペインティングは、芸術ではなく犯罪ですので絶対にしないで下さい・・・。

 

■エマルションペイント;EP

なんで、これだけ最後まで英語なんだ?というのは置いといて(あ、ラッカーもだった…(笑))、エマルションEmulsionとはエマルジョンのことで(?)語源的には、牛乳mulを(外にe-)搾る(動作-ion)ことからだそうな…。なんだかなー。

 

水と油のような混ざりにくいものを何か別のものを加えて、混ぜ合わせることを乳化といいますが、これでできた乳濁液の事を「エマルション」というんだそうです。(サラダのドレッシングのようなもんですかね?)

どっかの神話で神々が海をかきまぜたら乳液になって、そっからいろんなことが…なんてのがありましたが、それも「エマルション」です。

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さて、この「エマルション」ペイントは、要は塗料の油性成分・合成樹脂成分を水性の液体に均質に分散させた「エマルション」なのです。これが水性「エマルション」ペイントです。

 

他にも溶剤に「エマルション」させたものもありますが、使いやすいので『EP』といえば『水性エマルションペイント』が主流なようです…。

エマルションペイント

 

水溶性なので水で薄められ、ほぼ臭いもなく、溶剤のように作業者の体に害がない。安い。燃えにくい。液が作業しやすい具合の性質で、刷毛・ローラーなどを問わない、などなどの優れモノが「エマルション」なんだそうです。

でも、こすったりするとほかの塗料よりは若干剥げやすいのと、水にもあまり強くないのが「エマルション」との事です。

(なんだか『エマルション』多いな、この文章・・・。)

 

■塩化樹脂塗料;VP

水道の給排水管などに使う灰色などの『硬質塩化ビニル管』もVP管(塩ビ厚肉管)といいますが、コレのなかまですね。(VPのPの意味合いは違うようですけど)

 

これは、塩化樹脂こと塩化ビニルっていうものをですね…、これをちょっと『ポリ』塩化ビニルってものにしてあげたら(?)、可塑剤というものを適量加えまして…、軟らかくしたものはレインコートとかにしたりなんかしまして、ま、硬いものは水道用の管などに利用します。

可塑剤をさらに多く、しかも、いろんな色粉をかなり入れたものが……この塗料です…。

とまーよく生活になじんだ『ビニール』のひとつですね。液体だから違和感ありますけど。

塩化樹脂塗料

水に強く、薬品に対して安定性があるので、そういう場所の保護にも使います。コンクリや木材、石綿のスレートとか鉄部に上塗り材として使います。

こんだけ生活になじんでいるのも安全で使い勝手が良いからですんで、ちょっと作業中臭いなんてことも大目に見て下さい。

 

■エポキシ樹脂塗料

簡単に言うと『エポキシ』という形態で分子ができた樹脂です(説明になってる?コレ?)。

エポキシ樹脂塗料

よく、車や木の穴埋め用のパテや、プラモデル用のパテで、2つの違う色をした粘土みたいなものを混ぜて揉むと数分で硬くなるものがありません?あれがコレです。

他にも強力な接着剤で、5分とか10分で固まる『クイック○○』なんて名前の接着剤。

2液型とかいって2つのチューブに入っていて、混ぜ合わせるタイプのものもコレ、エポキシ樹脂です。

epokisi

片方が樹脂の素(プレポリマー)、もう片方が硬化剤(分子が繋がるきっかけを作る役)なんでしょう、たぶん。

で、このエポキシ樹脂を塗料にすると、密着性がよく、こすっても剥げにくい。なので下地に塗るのに適してます。その上耐水性があって、しかも電気を通しにくいという事で金属に塗ると・・・イオンとか電子が・・・ともかく『錆止め』になります。

 

以上がだいたいのホームセンターなどで手に入る・・・ペンキの話でした・・・。

(『入手しやすいものを・・・』と、初めはそのつもりだったんですけど・・・、中には難しいものもありますかね・・・。まあ、それはそれということで(?)、少し手に入りにくいかもしれませんが、ネットでなら何とかなると思います・・・たぶん。)

とりあえず前半は、この辺で・・・。次回、外壁塗装の話です。

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